「時間を止められる男」は実在した?都市伝説の真相と最新脳科学

「時間を止められる男」は実在した?都市伝説の真相と最新脳科学についての真相をお届けします。

では、主観だけでなく、実際に危機的状況下で「脳のサンプリングレート(1秒間に知覚できるコマ数)」自体が上がっているのでしょうか。この時間操作の現実性を検証した実験結果として最も有名なのが、米ベイラー医科大学の神経科学者デイヴィッド・イーグルマン博士による研究です。

博士らは被験者を高さ約30メートルのタワーからネットへ自由落下させ、その恐怖の中で腕に装着した特殊な測定装置の数字を読み取れるか実験しました。この装置は通常では認識できない高速で点滅する数字を表示するものです。

実験の結果、被験者は落下中の体感時間を実際より約36%長く感じていたものの、高速点滅する数字を正確に読み取ることはできませんでした。この実験によって、時間を止める能力の科学的根拠の核心が明らかになりました。人間はリアルタイムで高速度カメラのように世界を見ているのではなく、「高密度に書き込まれた記憶」を脳が後から引き延ばして処理することで、時間を止めたかのような錯覚を作り出しているのです。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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