愛犬ツンと連れ立つ像の意外な真実とは?上野公園に佇む西郷像の謎

愛犬ツンと連れ立つ像の意外な真実とは?上野公園に佇む西郷像の謎について押さえておきたい ポイントを分かりやすく解説いたします。

西郷隆盛の足跡といえば薩摩(鹿児島)や京都、あるいは西南戦争の舞台となった九州各地が思い浮かぶ。ではなぜ、東京の東側に位置する上野の地に彼の像が建っているのだろうか。

その答えは、幕末の「上野戦争(彰義隊の戦い)」にある。1868年、江戸城無血開城の後も旧幕府勢力の彰義隊が寛永寺に立てこもり抵抗を続けた際、薩長を中心とする新政府軍を指揮してわずか一日で鎮圧したのが西郷であった。つまり上野の山は、彼が明治維新を決定づける軍功を挙げた歴史的な現場そのものなのだ。

その後、寛永寺の境内地は日本初の公立公園である上野恩賜公園として整備された。かつて銃声が響き渡り火の海となった激戦地が、時代を経て市民の憩いの場へと生まれ変わった。そのシンボルとして西郷の像を配置することは、時代の終わりと新しい近代日本の始まりを告げる象徴的な意味を持っていたのである。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

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