「腫瘍マーカーは意味ない」は本当か?健康診断の数値と判定基準

「腫瘍マーカーは意味ない」は本当か?健康診断の数値と判定基準に関する質問を分かりやすくまとめました。詳細な解説をご確認ください。

世界中の医学文献が蓄積されている国際的な論文データベースであるPubMedで検索すると、各種腫瘍マーカーの感度(がんがある人を正しく陽性と判定する確率)と特異度(がんがない人を正しく陰性と判定する確率)に関する膨大な研究成果が閲覧できる。それらのデータの多くが示しているのは、単一の腫瘍マーカーにおける早期がんに対する感度の低さだ。

現代の腫瘍内科学の知見によれば、初期がんにおける腫瘍マーカーの感度は30%〜50%程度にとどまることも珍しくない。つまり、半数以上のがんが見過ごされる「偽陰性」が発生し得る。逆に、良性のポリープや加齢変化によって数値が跳ね上がる「偽陽性」も多発する。検査結果が正常だからといって「自分は絶対にがんではない」と過信することは、早期発見の機会を逸する最大の危険因子となり得るのだ。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

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