外国人犯罪件数は本当に増加?警察庁の公開データが明かす真相
「街で外国人を見かける機会が増えた。だから犯罪も増えているはずだ」——こうした体感治安の低下を訴える声は強い。では、客観的なデータはどのような事実を示しているのだろうか。
警察庁が公表した最新の推移統計によると、来日外国人犯罪における刑法犯検挙件数は、平成17(2005)年前後のピーク時と比較すると、長期的には大幅に減少した水準で推移している。コロナ禍以降の社会活動の再開や、在留外国人数自体の急増に伴い、表面上の検挙件数には小幅な変動が見られるものの、「爆発的に増加している」という言説は統計上のファクトとは合致しない。
重要なのは、絶対数だけでなく「人口あたりの犯罪率」という観点だ。出入国在留管理庁が発表する在留資格統計によれば、中長期在留者や特別永住者の総数は過去最高を更新し続けている。母数となる在留外国人数が大きく増えているにもかかわらず、検挙件数がそれに比例して激増していないという事実は、外国人全体の犯罪率がむしろ安定、あるいは抑制傾向にあることを示唆している。
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