芯から体をほぐすホットパックの真実!臨床現場が明かす最新効果
パックが皮膚に触れた瞬間、体内では複雑かつ精妙な生理現象の連鎖が始まる。熱刺激を受けた皮膚の受容器から信号が伝達されると、血管内皮から一酸化窒素(NO)が放出され、毛細血管が一気に拡張する。これにより局所の血流量は数倍に跳ね上がり、虚血状態に陥っていた筋肉へ酸素とグルコースが急速に供給される仕組みだ。
同時に、痛みの引き金となるブラジキニンやサブスタンスPといった発痛物質が血流に乗って押し流されていく。さらに重要なのは、筋紡錘の活動性低下だ。持続的な熱刺激は筋緊張を司るγ(ガンマ)運動ニューロンの興奮を抑制し、硬直した筋肉を内側から緩解させる。温熱刺激が感覚神経の太い求心性線維(Aβ線維)を興奮させ、脊髄後角で痛みの伝達を遮断する「ゲートコントロール機構」も手伝って、頑固な慢性痛がみるみる和らいでいく。
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