胸元に宿る企業の魂!名門と新興が社章デザインに込めた未来戦略
グローバル市場で戦う製造業の巨頭たちも、時代に応じたデザインの再定義を繰り返してきた。
トヨタ自動車の現在のエンブレムは、1989年の会社創立50周年を機に発表された。3つの楕円が組み合わされたこの意匠は、「ユーザーの心」「自動車メーカーの心」、そしてそれらを繋ぎ世界へと無限に広がる「宇宙」を表現している。創業初期のカタカナ「トヨダ」から「トヨタ」への変更、さらには世界統一マークの策定に至るまで、同社はコーポレートアイデンティティの刷新をテコにして世界トップシェアへの階段を駆け上がった。
対照的に、文字そのものの美しさで勝負し続けてきたのがソニーグループだ。創業者の一人である盛田昭夫らの指揮のもと磨き上げられた「SONY」のロゴタイプは、洗練されたセリフとモダンなプロポーションを併せ持つ。緻密なグラフィックデザインの計算に基づいて微調整が重ねられたこのワードマークは、ハードウェアの金属プレートからデジタルディスプレイまで、あらゆる媒体で圧倒的な存在感を放ち続けている。
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