深川製磁の偽物は存在するのか?富士山マークの見分け方と裏印の真相
中古市場や実家の整理などで頻繁に混同されるのが、同じ佐賀県有田町を拠点とする「香蘭社」との違いです。両者は起源を同じくする兄弟窯であり、明治期に八代深川栄左衛門が設立した香蘭社から、次男の深川忠次が独立して興したのが深川製磁という歴史的経緯を持っています。
意匠や白磁の質感に共通する美意識が息づいているため混同されがちですが、裏印を見れば一目で区別が可能です。香蘭社のシンボルマークは「蘭の花(オーキッド)」を象った上品な刻印であり、深川製磁の「富士山マーク」とは明確に差別化されています。
また、作風の面でも深川製磁は「フカガワブルー」と呼ばれる深く透明感のある濃青の染付や、ヨーロッパの万国博覧会で金賞を受賞したアール・ヌーヴォー調のモダンな造形に強みを持っています。「香蘭社だと思って購入したら深川製磁だった」「その逆だった」という事例は非常に多く、ブランドを偽装した偽物ではなく、単なる刻印の見落としによる勘違いが大半を占めています。
タグ:
https://aitraining.bnsf.com/csulrfhi/7823247/