旭川の名店・加助を独占取材!幻の看板メニューと限定席の真実
炭火の爆ぜる音が店内に響く。赤々と燃える熾火の上で、職人が一瞬たりとも目を離さずに焼き上げるのは、旭川が誇るソウルフード「新子焼き」だ。若鶏の半身を豪快に素焼きし、創業以来継ぎ足されてきた秘伝のタレを幾重にも重ね塗りする。皮目はパリッと香ばしく、中は驚くほどジューシー。噛み締めるたびに溢れ出す肉汁と、甘辛くコク深いタレが絡み合い、酒を呼ぶ。
「タレの配合を変えたことは一度もありません。ただ、季節の湿度や鶏肉の脂の乗り具合に合わせて、火の距離と返すタイミングを秒単位で変えています」
そう語るのは、焼き場に立ち続ける加助の料理長だ。さらに常連客が必ず頼む「もつ煮」にも、並々ならぬ哲学が宿る。鮮度抜群の内臓を徹底的に下処理し、臭みを完全に抜いた上で、白味噌ベースの特製出汁で丸一日かけてコトコトと煮込む。口に含んだ瞬間にとろけるような柔らかさと、奥深い旨味。素材の力に甘えず、仕込みに膨大な時間を注ぎ込む職人の執念こそが、名店の屋台骨を支えている。
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