日本を襲ったペストの真相|明治の激闘と国内最後の発生、現在のリスクを検証
ペストは感染経路や発症部位によって主に2つの病型に分かれます。それが「腺ペスト」と「肺ペスト」です。
腺ペストは、ペスト菌を持ったノミに刺されることで発症する最も一般的なタイプです。突然の悪寒、高熱、全身の倦怠感といった初期症状とともに、刺された部位に近いリンパ節(鼠径部や脇の下、首など)が鶏卵大に腫れ上がり、激しい痛みを伴います。無治療の場合の致死率は約30%〜60%に達します。
一方、極めて危険な病型が肺ペストです。腺ペストが悪化して菌が血流に乗り肺に達するか、あるいは肺ペスト患者の咳やくしゃみによる飛沫を直接吸い込むことで感染します。急激な高熱、呼吸困難、激しい咳、鮮紅色の血痰を伴い、進行が極めて早く、適切な治療を行わなければ発症後24〜48時間以内にほぼ100%が死に至る恐ろしい病型です。
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