専用器具なし!綿の種を繊維を傷めず一瞬で外すプロ直伝の裏技
種を無事に取り外したからといって、すぐに糸に紡げるわけではない。種が抜けた直後のコットンは、繊維が複雑に絡み合い、偏りが生じている。ここでひと手間加えるだけで、仕上がりの糸や作品の風合いは見違えるほど上質になる。
一般社団法人日本綿業振興会などが発信する繊維の基礎知識に基づけば、綿花が持つ本来の弾力性と吸湿性を引き出す鍵は「繊維の方向を揃えること(カーディング)」にある。ペット用のスリッカーブラシや目の細かい手織り用コームを2枚向かい合わせ、綿を挟んで優しく解きほぐすことで、繊維の中に空気がたっぷりと含まれ、まるで羽毛のような「プーニー(篠巻)」を作ることができる。
また、取り出した種を翌年の春まで大切に保管しておくことも忘れてはならない。湿気を嫌うため、紙袋に乾燥剤とともに入れて冷暗所で冬を越させれば、次のシーズンには再び元気な芽を出し、緑の葉を広げてくれる。
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