鼻の奥から耳へ忍び寄る病!副鼻腔炎から中耳炎を防ぐ最新知見
感染症の解明において、近代細菌学の祖であるロバート・コッホが打ち立てた病原体の特定手法は今なお医学の基礎となっている。副鼻腔炎と中耳炎の併発メカニズムについても、上気道に定着する肺炎球菌やインフルエンザ菌といった起炎菌の動態解析が進められてきた。鼻腔内で増殖した細菌群がどのようなルートを辿って鼓膜の奥へ移動するのか、そのミクロなプロセスが現代のゲノム解析技術によって詳細に特定されつつある。
国際的な医学論文データベースであるPubMedや、日本国内の学術情報を網羅するJ-STAGEに蓄積された最新論文を紐解くと、副鼻腔のバイオフィルム(細菌が作る膜状の集合体)が中耳への持続的な菌の供給源となっている実態が報告されている。鼻腔内の細菌叢の乱れが直接的に耳内部の炎症悪化へつながる事態は、近年の臨床研究において科学的エビデンスをもって実証されている。
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