国試直結!ビタミン欠乏症の覚え方と一発で脳に焼きつく最強暗記術
医師国家試験や看護師国家試験において、水溶性ビタミン欠乏症は毎年のように形を変えて出題される頻出分野だ。ここでは、臨床推論の現場でも即座に想起できる強力な語呂合わせ暗記法と整理術を公開する。
ビタミンB群の欠乏症は、番号順にストーリーとして脳内に配置するのが最も効果的だ。
まずビタミンB1(チアミン)。糖質代謝の必須補酵素であるB1が枯渇すると、末梢神経障害や心不全をきたす脚気、そして中枢神経系を侵すウェルニッケ・コルサコフ症候群が引き起こされる。「ビタミンB1で1番の米(脚気)、急いでウェルカム(ウェルニッケ)」とイメージを結びつける。アルコール多飲者や絶食時のブドウ糖単独投与でウェルニッケ脳症が誘発される病態生理は、国家試験のド定番だ。
ビタミンB2(リボフラビン)とB6(ピリドキシン)は粘膜と皮膚のトラブルで対比させる。B2は「口内炎・口角炎・舌炎」のトリプル口元トラブル。B6は「皮膚炎・末梢神経炎・痙攣」に加え、結核治療薬イソニアジドの副作用として出題される点が臨床的なハイライトとなる。
ビタミンB3(ナイアシン)の欠乏症であるペラグラは、「3つのD(Dermatitis=皮膚炎、Diarrhea=下痢、Dementia=認知症)」で覚えるのが世界標準だ。さらに重症化すれば死(Death)に至る4Dとして記憶に焼きつける。
葉酸(B9)とビタミンB12(コバラミン)は、ともにDNA合成に関わるため、欠乏すると巨赤芽球性貧血を引き起こす。ここで決定的な鑑別点は、B12欠乏のみに亜急性連合性脊髄変性症などの「神経症状」が伴う点だ。胃切除後の内因子欠乏から数年遅れて発症するメカニズムとともに押さえたい。
そしてビタミンC(アスコルビン酸)の欠乏症は、言わずと知れた壊血病である。コラーゲン合成の破綻により、歯肉出血や皮下出血、創傷治癒遅延が起きる。「コラーゲン合成にはCが必要、欠けると血が壊れ出る(壊血病)」と因果関係で脳に刻むのが確実だ。