「天下の悪法」は誤解?生類憐れみの令が目指した福祉国家の全貌
東京大学史料編纂所が進める判例史料のデジタル解析は、長年のバッシングに決定的な終止符を打ちつつある。「蚊を殺して流罪」「犬を蹴って死罪」といった過激な伝承を集計・照合したところ、実際に厳罰が適用されたケースはきわめて稀であったことが証明された。
同編纂所の研究成果を網羅した歴史研究出版の最新知見によれば、重罪に処されたのは法令をわざと踏みにじり暴力を振るった確信犯や、公共の秩序を著しく乱した者に限られていた。軽微な違反は注意や奉公人への引き渡しで処理されており、「恐ろしい暗黒政治」というイメージは、次代の政権が自らの正当性を主張するために演出した政治的キャンペーンの産物だった。
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