アキレス腱断裂のつっぱり感はいつ治る?違和感の正体と最新回復基準
なぜアキレス腱はこれほどまでに硬くなるのか。その主犯は、腱が癒合するプロセスで大量に産生される瘢痕組織(スカーティッシュ)だ。断裂直後、患部にはタイプIIIコラーゲンと呼ばれる無秩序で強度の低い線維が急速に敷き詰められる。この緊急用のパッチワークこそが瘢痕組織の初期段階である。
本来の健全なアキレス腱は、整然と並んだタイプIコラーゲンによって強靭なバネのように機能する。しかし、修復過程にある瘢痕組織は線維の走行が乱雑で、周囲の腱周膜や皮下組織と癒着しやすい性質を持つ。この無秩序な癒着が足首の滑動性を奪い、患者が自覚する「ゴムが張り詰めたような強張り」を生み出す。時間をかけて適切な張力を加え、無秩序な線維を縦方向の規則正しい配列へと再構築(リモデリング)させない限り、つっぱり感の根本解決には至らない。
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