ラム肉の生焼けは危険?レアとの違い・食中毒リスクと安全な焼き方
「羊肉は牛や豚よりも安全」という言説を鵜呑みにするのは禁物です。加熱が不十分なラム肉を摂取した場合、主に以下の病原体による健康被害が発生するリスクがあります。
特に注意を払うべきが、細胞内寄生原虫である「トキソプラズマ」です。羊はトキソプラズマの感受性が高く、筋肉中にシスト(感染性のあるカプセル状の形態)が潜んでいる可能性があります。一般的な免疫力を持つ成人であれば、初感染時でも無症状か軽い風邪症状で済むケースが大半ですが、トキソプラズマの潜伏期間は1〜3週間と長く、忘れた頃にリンパ節の腫れや倦怠感として現れるのが特徴です。
極めて危険なのが妊娠中の初感染です。妊娠初期〜中期に母体がトキソプラズマに感染すると、胎盤を通じて胎児に移行し、先天性トキソプラズマ症(水頭症、網膜脈絡膜炎、知能障害など)を引き起こす恐れがあります。そのため、妊婦の方はロゼ色に仕上げたレアであってもラム肉の摂取を避け、完全に芯まで火を通したウェルダンでの摂取を徹底しなければなりません。
さらに、カンピロバクターやサルモネラ属菌、病原性大腸菌などの細菌性食中毒にも警戒が必要です。加熱不足の肉を食べてから数時間〜数日(カンピロバクターなら2〜7日程度)で激しい腹痛、下痢、嘔吐、発熱といった消化器症状が引き起こされます。
タグ:
https://aitraining.bnsf.com/pungexnb/8032661/