二宮で行列が絶えない極上パン、海辺の街で職人が紡ぐ奇跡の味
ブーランジェリー ヤマシタの代名詞とも言えるのが、武骨で力強いハード系パンの数々だ。厚く香ばしく焼き締められたクラスト(外皮)と、みずみずしく気泡を湛えたクラム(内相)。ナイフを入れた瞬間に弾ける快音とともに、濃厚な小麦のアロマが立ち上る。
バゲットやカンパーニュをひとくち頬張ると、最初は心地よい酸味とほろ苦さが広がり、噛み進めるうちに穀物本来の純粋な甘みが舌の上を満たしていく。バターやジャムを添えずとも、生地単体で一編の料理として完結するほどの説得力。これこそが、訪れる人々を虜にしてやまない理由である。
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