蚊に刺されたらセロテープで痒みが消える?皮膚科医が明かす真実

蚊に刺されたらセロテープで痒みが消える?皮膚科医が明かす真実とは一体何なのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

なぜテープを貼ると痒みが引いたように感じるのか。噂される説の筆頭が「密閉による酸素遮断効果」だ。蚊が吸血する際に注入する唾液成分は、体内でアレルギー反応を引き起こし、肥満細胞からヒスタミンが放出されることで激しい痒みを生じさせる。一説には、患部を密閉して酸素供給を断つことで酵素反応や神経伝達が抑えられるとも言われてきた。

だが、生理学的な真相は少々異なる。実際のところ、空気中の酸素が遮断されたからといって、すでに皮下に注入されたヒスタミンの作用が直ちに消滅するわけではない。本当のメカニズムは、テープで皮膚を覆うことで「外部からの物理的刺激をシャットアウトする効果」と「引っ掻き行動の物理的防止」にある。爪で傷つける二次被害が防がれ、空気に触れる微小な皮膚の揺らぎが抑えられるため、脳への「痒み信号」が和らいだ錯覚が生じるのだ。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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