カルティエ時計の磨きで価値下落?傷消しリスクと正規・修理店の費用
インターネット上では、微粒子研磨剤「サンエーパール」や金属磨きクロスを使って「自分でカルティエの傷を消した」という体験談が見受けられます。しかし、時計技術者の視点から見れば、セルフでの研磨作業は取り返しのつかない致命傷を招くハイリスクな行為です。
カルティエのケースやブレスレットは、艶やかな「鏡面(ポリッシュ)仕上げ」と、艶を抑えた筋目模様の「筋目(サテン・ヘアライン)仕上げ」が隣接して組み合わされています。マスキングを施さずに市販の研磨剤で擦ってしまうと、ヘアライン部分までツルツルに光ってしまい、工場出荷時の質感が完全に破壊されます。
さらに、風防の無反射コーティングを剥離させてしまったり、ベゼルのビス周りだけが不自然に窪んだりといったトラブルが多発しています。数千円の道具で手軽に直そうとした結果、正規店でケース交換を余儀なくされ、十数万円以上の出費に発展するケースも珍しくありません。
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