積水ハウス55億円騙取の真相!五反田地面師事件の手口と海喜館の現在

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五反田地面師事件で特筆すべきは、その冷徹なまでの組織的分業体制と、国家機関のチェックをすり抜ける精巧な工作技術です。グループ内では、全体の絵図を描く「主犯・指導役」、ターゲット物件を特定する「情報屋」、買い手を誘い込む「手配師(ブローカー)」、書類を偽造する「道具屋」、そして所有者本人を演じる「なりすまし役(キャスティング)」が完全に役割分担されていました。

事件で悪用されたのが、フィリピンなどの海外ルートを通じて作成されたとみられる偽造パスポートです。本物の所有者である高齢女性の個人情報を入手したうえで、顔写真だけを「なりすまし役」の別人にすり替えた精巧な偽造身分証明書を作成。さらに、実印の印影をトレースして作られた印鑑証明書や公正証書など、一見しただけではプロでも見破ることが困難な偽造書類一式を揃えていました。

さらに狡猾だったのは、本人確認の面談現場での心理誘導です。ホテルの個室で行われた司法書士との面談において、なりすまし役の女性は自身の生年月日や干支を間違えるという失態を演じました。しかし、同席した地面師側の人間が「高齢で認知機能が落ちている」「早く終わらせて病院へ行きたい」などと巧みにプレッシャーをかけ、形式的な質問だけで本人確認をパスさせてしまったのです。人間の心理的隙を突く高度な劇場型犯罪でした。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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