11月の花札「柳」に隠された謎!小野道風の逸話と雨四光の勝敗ルール

11月の花札「柳」に隠された謎!小野道風の逸話と雨四光の勝敗ルールの注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

11月の花札(光札)をじっくり見ると、雨が降る中で和傘を差し、柳の木の下で何かを見つめる着物姿の男性と、地面で跳ねている蛙(カエル)が描かれています。この男性の正体こそ、平安時代中期の貴族であり、三跡(さんせき)の1人として日本の書道史に名を残す小野道風です。

この絵柄は、江戸時代から語り継がれている有名な教訓劇『小野道風青柳硯(おののとうふうあおやぎすずり)』や伝説に基づいています。若き日の道風は、自分の書の才能に限界を感じて激しく落ち込み、書道を諦めようとしていました。ある雨の日、失意のまま散歩をしていた道風は、増水した小川のほとりにある柳の木に目を留めます。

そこには、柳の枝に飛び移ろうと何度も必死にジャンプを繰り返す1匹の蛙の姿がありました。「いくら飛んでも、風に揺れる柳の枝に届くはずがない」と道風が見ていたその瞬間、一陣の強い風が吹き、柳の枝が大きくしなりました。その絶妙なタイミングで跳んだ蛙は見事に枝へとしがみついたのです。

その光景を目の当たりにした道風は、「蛙でさえ偶然の好機を逃さず、懸命に努力を続けて目的を果たした。自分はまだそこまでの努力をしていないではないか」と深く猛省しました。ここから再び筆を執り、血のにじむような修行を重ねた結果、歴史に名を刻む大書家へと上り詰めたと伝えられています。つまり、この11月札は「諦めずに努力を続ければ、思わぬチャンスを掴んで道が開ける」という不屈の精神を象徴しているのです。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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