独裁の陰で叫ぶ「チャウシェスクの子供たち」孤児院の闇と遺族の今

独裁の陰で叫ぶ「チャウシェスクの子供たち」孤児院の闇と遺族の今に関する深掘り記事をまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。

急激な出生率の跳ね上がりは、すぐさま社会の破綻を招いた。経済的に困窮した家庭は生まれたばかりの赤ん坊を養うことができず、育児放棄された乳幼児たちが街にあふれかえった。政府は彼らを収容するための巨大施設を全国に設置したが、そこは福祉施設などではなく、まさに「人間倉庫」と呼ぶべき場所だった。

1989年のルーマニア革命によって体制が崩壊した直後、現地に入ったUNICEF(国連児童基金)の調査団が目にしたのは、言葉を失う光景だった。暖房もない寒冷な部屋で、鉄格子のベッドに縛り付けられた子供たち。栄養失調と感染症が蔓延し、人間らしい触れ合いを一切与えられずに育った彼らは、精神的に重い発達障害を抱えることとなった。国家が無理やり産ませ、そして捨てたという事実は、現代史における最悪の人道危機の一つとして刻まれている。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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