なぜ紅茶は赤く輝く?色の科学的秘密と濁り・変色を防ぐプロの極意
緑茶が淡い緑色を保ち、紅茶が深い赤色を湛える最大の理由は、製茶工程における紅茶のポリフェノール酸化発酵にあります。茶葉に含まれるポリフェノールの一種である無色のカテキンが、茶葉本来の酸化酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)の働きによって結合・酸化されることで、劇的な色の変化が生じます。
この酸化発酵の過程で生成されるのが、紅茶の色の根幹を担う2つの主要色素です。
- テアフラビン(Theaflavin):カテキンが2分子結合して生まれる黄金色〜鮮橙色の色素。水色に輝くような明るさと透明感を与え、爽快なキレ味をもたらします。
- テアルビジン(Thearubigin):酸化がさらに進み、複雑に重合して形成される深紅〜赤褐色の高分子色素。紅茶特有の重厚なコクと、どっしりとした深い赤みを形作ります。
職人による緻密な発酵管理によって、テアフラビンとテアルビジンが黄金比でバランス良く抽出されたとき、カップの中に宝石のような赤く輝く水色が完成します。
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