固有種の危機か外来種の猛威か?沖縄の森を揺るがす生態系異変

固有種の危機か外来種の猛威か?沖縄の森を揺るがす生態系異変とは一体何なのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

夜の帳が下りたやんばる国立公園。ライトの光芒が濡れた石灰岩の岩肌を照らし出すと、瞼を持つ原始的なヤモリの仲間、クロイワトカゲモドキが姿を現した。指先に吸盤を持たず、地上を這い回るその佇まいは、恐竜時代からの記憶をそのまま現代に留めている。

この希少種を巡る環境は極めて過酷だ。森林の分断によるロードキル(交通事故死)や密猟の影が絶えない。日本の爬虫両生類学を牽引してきた太田英利教授らの長年の調査によって、島ごとの微細な遺伝的差異が明らかにされてきたものの、その生息地は依然として危機に瀕している。生息地の保全は単なる種の保護にとどまらず、島嶼生態系そのものの防衛線なのだ。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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