榊と樒の違いとは?神棚・仏壇の使い分けと知られざる猛毒の真相
儀礼の場において、「神棚に樒を供えること」は明確なタブーとされています。神道は「死」や「強い毒」を穢れ(けがれ)として忌避する思想を持つため、強い毒性を帯び、死者供養と深く結びついてきた樒を神棚に上げることは作法に反する行為とみなされるためです。
逆に、仏壇に榊を供えることも基本的には避けるのが無難です。仏教では季節の花(仏花)や樒を供えるのが本筋であり、神道の象徴である榊を仏前に置くことは宗教的な意味合いが噛み合わないためです。
墓参りで使う植物についても宗派や地域で分かれます。日蓮宗や浄土真宗の一部地域では樒のみを墓前に手向ける風習が根強く残っていますが、一般的な墓参りでは色鮮やかな仏花を用いるケースが主流です。古くは野獣が墓を掘り起こすのを防ぐため、強い毒と芳香を持つ樒を土葬の墓に植えた歴史が現在の墓参作法にも影響を与えています。
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