花に見えて花じゃない?仏炎苞の正体と由来・サトイモ科の生存戦略

花に見えて花じゃない?仏炎苞の正体と由来・サトイモ科の生存戦略について詳しく解説いたします。最新の情報をチェックしてください。

一般的に私たちが「花」として認識している部分の多くは花弁(花びら)ですが、仏炎苞は植物学上、花弁とは明確に区別される「苞葉(ほうよう)」に分類されます。

苞葉とは、花や花序(花の集まり)の基部にある特殊化した葉のことです。ポインセチアの赤く色づく葉や、ドクダミの白い花びらのように見える部分、ブーゲンビリアの鮮やかなピンクの部分も同じく苞葉にあたります。これらは一見すると花びらに見えますが、発生のプロセスや維管束の走行パターンを調べると、花弁ではなく葉の遺伝子発現によって形成されていることが分かります。

花びら(花弁)と仏炎苞の決定的な違いは以下の通りです。

【花びら(花弁)】
個々の花の内側に位置し、めしべやおしべを直接囲む器官。花が終わると花弁ごとに散り落ちるのが一般的です。

【仏炎苞(苞葉)】
花そのものではなく、ひとつの花序(数千個単位の微小な花が集まった複合体)全体を外側からまるごと包み込む一枚の葉。花びらよりも厚みがあり、葉脈の構造がはっきりと確認できるケースが多く見られます。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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