巨悪の正体とアメリカの影:田中角栄ロッキード事件未公開の全貌
最高権力者であった元総理の逮捕という前代未聞の捜査に踏み切ったのが、東京地方検察庁特別捜査部である。吉永祐介検事率いる特捜部は、丸紅役員らからの泥臭い取り調べと徹底した証拠集めで、密室で行われた資金ルートの解明に挑んだ。その徹底的な姿勢は、国家権力の不正に対峙する独立機関としての威信を世界に知らしめた。
だが、捜査が到達できた深さには限界も指摘される。元総理である田中角栄の逮捕に漕ぎ着けた一方で、外国政府や米企業の中枢へのアクセスには法的な壁が立ちはだかった。免責証言の法的な有効性や、外交的な配慮によって踏み込めなかった領域の存在は、今なお検察史における巨大な課題として議論が続けられている。
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