なぜ背中に不動明王を彫るのか?刺青に宿る守護とタブーの真相

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この不動信仰の骨格を日本に根付かせたのが、弘法大師 空海である。唐から帰国した空海は、東寺(教王護国寺)の講堂に立体曼荼羅を構築し、日本における密教美術の礎を築いた。その中心で圧倒的な異彩を放ったのが不動明王だった。

時代が下るにつれ、平安期の国家鎮護の仏は民衆の救済者へと変貌を遂げる。江戸時代には成田山新勝寺の本尊である不動明王への信仰が爆発的に広まり、歌舞伎役者・市川團十郎の「成田屋」の屋号とともに大衆文化へ浸透した。火消しや職人たちが命懸けの現場へ赴く際、自らの無事を託して背中に不動明王の和彫りを施した歴史は、まさにこの江戸の熱狂から地続きで繋がっている。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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