不思議の国のアリス症候群と発達障害の関係とは?視覚異常と脳の最新真相

不思議の国のアリス症候群と発達障害の関係とは?視覚異常と脳の最新真相について押さえておきたい 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

脳機能イメージング技術の進展に伴い、不思議の国のアリス症候群が発症するメカニズムの解明は大きく前進しました。現在判明している主な発症ルートと原因は、年代によって明確な違いを見せています。

発症メカニズムの中核にあるのは、空間把握や自己の身体像(ボディイメージ)を司る「頭頂葉」および「側頭頭頂接合部(TPJ)」の神経活動の一時的な乱れです。このエリアの血流低下や過剰な電気活動が、歪んだ知覚を生み出す元凶であることが突き止められています。

年代別の主な原因は次の通りです。

1. 小児期:感染症(特にEBウイルス)
子どもの発症例で最も頻度が高いのは、伝染性単核球症を引き起こすEBウイルス(エプスタイン・バーウイルス)感染症です。ウイルス感染に伴う微細な脳炎・脳症が頭頂葉に影響を与え、一時的にアリス症候群を引き起こします。多くは全身状態の回復とともに自然消退します。

2. 思春期以降・成人:偏頭痛と閃輝暗点
大人の発症において圧倒的多数を占めるのが偏頭痛に関連するメカニズムです。偏頭痛の発作前に視界がチカチカする「閃輝暗点」と同様に、大脳皮質をゆっくりと伝わる神経興奮の波(大脳皮質拡延性脱分極)が視覚野や頭頂葉に波及することで、視覚の歪みが発生します。頭痛を伴わない「アリス症候群のみの偏頭痛前兆」も存在します。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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