封印された水の女神の謎と現代に覚醒する魂の共通サインを追う
瀬織津姫の名は、国家の公式な神話体系から奇妙なほど綺麗に削ぎ落とされている。大祓詞(おおはらえのことば)において罪穢れを大海原へと押し流す祓戸四神の一柱として辛うじて名を残すものの、記紀神話の主たる舞台には一切登場しない。この不自然な沈黙こそが、後世の人々の想像力を激しく刺激してきた。
歴史の闇に光を当てようとする試みの中で、必ず浮上するのが『ホツマツタヱ』をはじめとする日本神話・古史古伝の世界だ。これらの文献群において、彼女は天照大神の正妻「撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめ)」と同一視され、さらには物部氏の祖神である饒速日命(にぎはやひのみこと)のパートナーとしても語られる。時の権力闘争によって敗れ去った勢力の象徴神だったのか。あるいは、大和王権の成立以前に列島を覆っていた原初の水神信仰だったのか。歴史学者と民俗学者の間でも議論は今なお平行線をたどっている。
タグ:
https://aitraining.bnsf.com/deaslyzt/5050587/