千と千尋の舞台は台湾・九份?公式否定の真相となぜ広まったかを追う

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公式のモデルではないと分かっていても、現地を訪れた人々が「似ている」と確信してしまう最大の理由は、阿妹茶楼とその周辺が放つ圧倒的なビジュアルにあります。

『千と千尋の神隠し』に登場する湯婆婆の油屋は、木造多層階の重厚な建築、夜になると一斉に灯る無数の赤い提灯、そして急な階段が特徴です。九份の豎崎路(スージールー)に位置する阿妹茶楼は、外壁に連なる赤い提灯、レトロな木造バルコニー、細い石段の勾配に至るまで、劇中の「不思議の町」の構造と驚くほどの一致を見せています。

宮崎監督が描いた「どこか懐かしく、少し不気味で豪華絢爛なアジアの混淆空間」というイメージが、かつて金鉱の街として栄えた九份の持つ歴史的・空間的アトモスフィアと奇跡的なシンクロを果たした結果と言えます。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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