木造建築の命運を握る「造営材」の真実と失敗しない木材選定術
『プロフェッショナル 仕事の流儀 魂の木造建築』をはじめとする名作ドキュメンタリー(現在はNHKオンデマンドでも広く視聴されている)では、名工たちが木材と対峙する鬼気迫る現場が描かれている。名工が木を削るとき、彼らは木材を単なる材料ではなく「命ある存在」として扱う。
南向きの斜面で育った木は南側の柱に、風の強い尾根で育ったねじれのある木は互いの癖を打ち消し合うように組む。この「適材適所」の原則は、現代の高精度プレカット加工が進んだ現場でも決して色褪せない。機械加工の前に木目と節の位置を読み、部材の向きを正しく決める職人の直観こそが、建物の歪みを防ぎ、数世代にわたる堅牢性を生み出すのだ。
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