美意識の極致へ。鴨志田康人が切り拓く服飾の未来と次なる一手
彼のキャリアは、日本のセレクトショップ文化の黎明期と完全に重なり合う。1980年代、BEAMSでキャリアをスタートさせた鴨志田康人は、洋服の基礎基本からヨーロッパの洗練されたエレガンスまでを貪欲に吸収した。その後、1989年のユナイテッドアローズ創業に参画。バイヤー、そしてクリエイティブディレクターとして、同社が日本のメンズファッションシーンにおいて不動の地位を築く原動力となった。
彼が持ち込んだのは、英国の厳格なテーラリングとイタリア特有の柔らかな仕立て、そしてアメリカの合理性が融合した日本人のためのクラシックスタイルだった。単なるインポートの右から左への横流しではない。日本の気候や体型、さらには街の空気感に寄り添うように再構築されたスーツやジャケットは、ビジネスパーソンの装いに静かな革命をもたらした。
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