日本三名園の深淵へ!兼六園の知られざる歴史と混雑回避ルート

日本三名園の深淵へ!兼六園の知られざる歴史と混雑回避ルートにまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

園の中央に鎮座する霞ヶ池の前に立つと、視界が一気にひらける。池の北岸で静かに佇む徽軫灯籠(ことじとうろう)。二股に分かれた脚の片方を自然石に乗せる独特の姿は、いまや金沢を象徴するアイコンとなった。だが、この造形美は単なる装飾にとどまらない。

兼六園は、国の指定を受けた大名庭園・特別名勝である。その名の由来は、中国・宋代の詩人である李格非の『洛陽名園記』に記された六つの景勝特性——宏大(こうだい)、幽邃(ゆうすい)、人力(じんりょく)、蒼古(そうこ)、水泉(すいせん)、眺望(ちょうぼう)を兼ね備えていることにある。通常、広大さを求めれば静けさ(幽邃)が失われ、人工の手を加えれば古びた趣(蒼古)が損なわれる。相反するこれら六要素をひとつの敷地で見事に共存させている点にこそ、比類なき価値がある。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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