大和田獏が魅せる70代の境地 悲哀を包み込む「声」と舞台への情熱、そして家族の絆
1990年代末から2000年代にかけて、テレビ朝日系『ワイド!スクランブル』のメインMCを長年務めた経験は、彼のパブリックイメージを大きく形作った。毎日のニュースに真摯に向き合い、視聴者の目線に立った語り口は、お茶の間の絶大な信頼を獲得した。
だが、カメラがオフになった瞬間、彼の視線は常に「演技」へと向けられていた。劇団出身のルーツを持つ彼にとって、スタジオトークの緊張感と舞台上の緊張感は根底で繋がっていたのだ。キャスターを卒業したのち、本格的に舞台復帰を果たした際、演劇界の同業者からは「声の通りと存在感が格段に増した」と感嘆の声が上がった。
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