『ドラゴンクエストへの道』誕生秘話!堀井雄二らが挑んだ開発裏側

『ドラゴンクエストへの道』誕生秘話!堀井雄二らが挑んだ開発裏側の特集記事をお届けします。最新トレンドが満載です。

すべての始まりは、一人のフリーライターが抱いた「誰もが夢中になれるゲームを作りたい」という純粋な問いだった。ゲームデザイナーの堀井雄二は、当時アメリカで台頭していたPC向けRPGの面白さを、日本の子供たちにも分かりやすい形で届けたいと熱望した。この構想を現実の形へと昇華させたのが、パブリッシャーである株式会社エニックス(現・株式会社スクウェア・エニックス)だ。

プロジェクトの成功を決定づけたのは、出版界とゲーム界を結ぶ奇跡的な異業種コラボレーションだった。週刊少年ジャンプ(集英社)の誌面を通じてデザインを担当することになった鳥山明の存在は大きい。親しみやすくも冒険心を激しくくすぐるモンスターやキャラクターの造形は、画面のドット絵に確かな命を吹き込んだ。さらに、クラシック音楽界の重鎮であったすぎやまこういちの参戦が決定打となる。当時のファミコンが発するわずか3音の制約の中で、彼は荘厳かつ記憶に焼き付くオーケストラサウンドを織り上げた。天才たちが引き寄せ合うように結集したドラゴンクエストへの道は、時代の潮流が生んだ必然のドラマだったといえる。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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