『十三機兵防衛圏』はつまらない?挫折する理由と評価が一変する瞬間
「ストーリーがさっぱり頭に入ってこない」——これが、挫折したプレイヤーから最も頻繁に聞かれる悲鳴だ。本作『十三機兵防衛圏』は、13人の主人公全員の視点を自由に行き来しながら物語を紐解く多層的な構造を持っている。昭和のノスタルジー漂う高校生活から、突如として牙をむく巨大大怪獣、タイムトラベル、クローン技術まで、SFの王道要素が惜しみなく詰め込まれている。しかし、この重厚な情報量こそが、最初の巨大な壁となる。
序盤はプレイヤーにほとんど回答が与えられない。散りばめられるのは、謎と違和感の連続だ。「誰がどの時代の人間なのか」「なぜ怪獣が襲ってくるのか」すら分からないまま、物語は目まぐるしく視点を変える。キーワードを思考の軸にする「クラウドシンク」を駆使した探索は独創的だが、能動的に伏線を整理する情熱がないと、単なるテキストの停滞に感じられてしまう。結果として、物語が駆動し始める前の段階で「退屈なSFアドベンチャーゲーム」という烙印を押されてしまうのだ。
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