「世界一の大富豪」堤義明の現在|90代を迎えた帝王の晩年と総資産

「世界一の大富豪」堤義明の現在|90代を迎えた帝王の晩年と総資産の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。

絶対的な権力を誇った帝国の落日は、あまりにも唐突に訪れました。2004年秋、西武鉄道の株式保有比率を巡る開示例において、事実上の持株会社コクドが保有していた西武鉄道株が、実際には名義株を利用して80%以上に達していた事実が表面化します。東京証券取引所の上場廃止基準(大株主の保有比率制限)に抵触していた実態を隠蔽するため、数十年間にわたり有価証券報告書の虚偽記載を続けていたのです。

これが引き金となり、東京証券取引所は西武鉄道の上場廃止を決定。さらに深刻だったのは、虚偽申告の公表前に、事情を知らない取引先や関連企業に対して義明氏らの指示のもと自社株を買い取らせていたというインサイダー取引(証券取引法違反)疑惑でした。

2005年3月3日、東京地検特捜部は堤義明氏を電撃逮捕。裁判の結果、懲役2年6カ月(執行猶予4年)、罰金500万円の実刑猶予判決が言い渡されました。この逮捕劇を機に米投資ファンド・サーベラスが乗り出し、みずほ銀行主導のもと後藤高志氏が再構築を指揮。コクドは解体され、西武グループから堤家の世襲・支配権は完全に剥奪されたのです。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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