国指定重文「臨江閣」の全貌!明治の美と無料見学の秘密を徹底取材
敷地内に広がる臨江閣は、主に「本館」「別館」「茶室」の3つの建造物で構成されており、それぞれ異なる時代の意匠と情緒を楽しめます。
1. 本館:明治天皇も滞在された気品あふれる和風カントリーハウス
1884年(明治17年)に竣工した本館は、木造2階建て・入母屋造りの端正な数寄屋風建築です。1階には繊細な意匠が施された「次の間」「座敷」が連なり、2階の「一の間」は、かつて明治天皇が宿泊された行在所(あんざいしょ)としての格式を誇ります。障子越しに差し込む柔らかな自然光や、利根川と赤城山を借景にした庭園の眺望は息をのむ美しさです。
2. 別館:圧倒的なスケールを誇る「180畳の大広間」
1910年(明治43年)、一府十四県連合共進会の貴賓館として増築された別館は、重厚な入母屋屋根が特徴の2階建て大規模建築です。圧巻なのは2階に広がる180畳の大広間。柱が一本もない広大無辺な空間に、壮麗な格天井(ごうてんじょう)が広がる光景は壮観そのものです。当時の地方都市における最高レベルの木造技術を如実に物語っています。
3. 茶室:京都の名工・村田今助が手がけた侘びの極致
本館と同年の1884年に建てられた茶室は、京都の名大工として知られた村田今助(むらた いますけ)を招いて造営された極めて洗練された草庵風茶室です。小間と立礼席を備え、周囲の露地(茶庭)と一体となった静寂の空間は、建築専門家からも極めて高い評価を得ています。
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