天才数学者・望月新一の現在とAbc予想|激震続く国際論争の全真相
論文の発表当初から、海外の反応は「驚愕」と「困惑」に分かれました。その対立が決定定的となったのが、現代数学の若きスーパースターであり、2018年にフィールズ賞を受賞したボン大学のピーター・ショルツ教授とジェイコブ・スティックス教授による検証でした。
ショルツ教授らは2018年に京都を訪れ、望月教授と直接対話を行いましたが、その後「論文の系3.12(Corollary 3.12)の論理展開に解消できないギャップ(論理の飛躍)が存在する」とのレポートを発表しました。これに対し、望月教授側も即座に反論文書を公開。「彼らの指摘は理論の根本的な仕組みを従来の数学の枠組みに無理やり当てはめたことによる誤解に過ぎない」と主張し、議論は平行線をたどることとなりました。
「40歳以下」という規定があるため、望月教授が将来的にフィールズ賞を受賞することはありませんが、仮にIUT理論が世界の数学界で完全な合意に至れば、ノーベル賞が存在しない数学界において最高の栄誉とされるアーベル賞などの受賞は確実視されています。しかし現状では、欧米の主流派数学者たちが懐疑的な姿勢を崩しておらず、数学史上でも極めて珍しい「学派の分断」が続いています。
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