放置は危険!憩室炎の初期症状と下腹部痛の危険サインを緊急判別
憩室炎が恐れられる最大の理由は、ひとたび重症化すると腹膜炎という生命の危機に直面する点にある。炎症が進行して腸壁が壊死すると、憩室に穴が開く「穿孔(せんこう)」が生じる。腹腔内に便や細菌が撒き散らされれば、激痛とともに全身性のショック状態に陥る急性腹症へと化すのだ。また、憩室底部の血管が破綻すると大量の無痛性血便を引き起こすこともある。日本における大腸外科の基盤を築いた故・武藤徹一郎医師の業績をはじめ、消化器外科領域の歴史はこうした緊急事態との闘いの連続であった。突然の血便や下腹部を抱え込むほどの激痛は、一刻を争う救急要請の目安となる。
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