冬のイチョウはなぜ一斉に散る?枯れ姿の真相と剪定・越冬の極意
イチョウは植物学上、雄花を咲かせる「雄株(オスカブ)」と、受粉して実(銀杏)を結ぶ「雌株(メスカブ)」に分かれる雌雄異株(しゆういしゅ)の代表格です。秋であれば銀杏の有無や悪臭の有無で容易に判別できますが、葉も実もない冬の佇まいからでも、樹形や枝の付き方を詳細に見ることで見分けることが可能です。
遠目から見た全体のシルエットにおいて、雄株は枝が斜め上に向かって鋭角に伸び、全体として円錐形のスマートな立ち姿になりやすい傾向があります。これは風に乗せて花粉をより遠くまで効率的に飛散させるための進化的特徴と考えられています。
対して雌株は、枝が横方向へと水平に広がり、傘を広げたような丸みを帯びた樹冠を形成します。たくさんの重い実を支え、受粉のチャンスを広げるために受光面積を広く取る構造になっているためです。
また、短枝につく冬芽を注意深く観察すると、雄株の冬芽はやや細長く尖った形状をしており、雌株の冬芽はふっくらと丸みを帯びている点も、熟練の植木職人や樹木医が見分ける際の指標となっています。
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