精子の大きさが妊娠率を左右?顕微鏡が明かす衝撃の事実と改善法
長さわずか0.05ミリメートル(50マイクロメートル)ほどの精子。その構造は、遺伝情報を詰め込んだ「頭部」、エネルギーを生み出す「中節部」、そして推進力を供給する鞭毛状の「尾部」に分かれる。長年、不妊治療の現場では「どれだけ速く、たくさん泳いでいるか」が指標とされてきた。しかし、最新の高解像度電子顕微鏡による解析が、その固定観念を根底から打ち砕いた。
頭部の長径がおおむね5マイクロメートル、幅が3マイクロメートル前後とされる標準サイズから外れ、頭部が異常に肥大化していたり、逆に極小であったりする場合、内部のDNA構造に断片化(損傷)が生じている確率が跳ね上がる。染色体異常を抱えた精子は、仮に卵子へ到達して受精に成功したとしても、その後の胚盤胞への発育が止まったり、早期流産を引き起こしたりするリスクが高まる。形態のわずかなブレが、生命の誕生とその後の経過を大きく左右しているのだ。
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