なぜ人は黄色いカレーに並ぶのか?新潟バスセンターの魔力と中毒性

なぜ人は黄色いカレーに並ぶのか?新潟バスセンターの魔力と中毒性とは一体何なのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

新潟市中央区の交通の要所、万代シテイバスセンターの1階。ひっきりなしに大型バスが発着する排気ガスの匂いと混ざり合うように、食欲を直接刺激する出汁とカレーの香りが漂ってくる。その震源地が、新潟交通株式会社の関連施設内で半世紀以上にわたり暖簾を守る「名物 万代そば」だ。

創業は1973年。もともとはバスの乗降客が短時間で腹を満たすための、ありふれた立ち食いスタンドに過ぎなかった。しかし、そばやうどんの脇役として用意されていた黄色いルウが、いつしか主役の座を奪い取る。効率と回転率が最優先される駅そば・バスターミナル界隈において、仕込みの手間を惜しまず豚骨スープをベースに作り込まれたカレーは、新潟市民のソウルフードへと急速に成長していった。

合理化が進む現代の外食産業において、立ち食いカウンターというミニマムな空間からこれほど強烈なブランドが誕生した例は極めて珍しい。時代の荒波をくぐり抜け、いまや新潟を象徴する食のランドマークとなっている。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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