赤ちゃんポストに預けられた子の現在|慈恵病院の歩みと内密出産の真実
こうのとりのゆりかごに預けられた赤ちゃんは、病院での初期治療や健康診断を受けた後、児童福祉法に基づいて児童相談所へ一時保護されます。その後、乳児院や児童養護施設へ入所するか、里親家庭へと委託されるのが基本的な保護の流れです。
その後、法的な身元確認や家庭裁判所の手続きを経て、多くの乳幼児が特別養子縁組によって温かい家庭に迎え入れられています。特別養子縁組が成立すると実親との法的な親子関係は終了し、養親の実子と同じ扱いとして戸籍が作られます。
一方で、成長した子どもたちが抱える葛藤も浮き彫りになっています。預けられた子どもの約8割は手紙や所持品、事後の名乗り出などによって実親の特定や身元判明に至っていますが、約2割は身元が分からないまま育ちます。成人を迎えた預け入れ経験者の中には、「命を救われたことへの感謝」を感じる一方で、「自分はどこから来たのか」という出自を知る権利を求め、自らのルーツを探し続ける若者も少なくありません。
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