台湾の道端の赤い封筒は死者との結婚?恐怖の冥婚と拾ってはいけない理由

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近代的なデジタル先進国となった台湾において、冥婚という風習は過去の遺物になったのかといえば、実態はそう単純ではありません。都市部である台北中心部で見かける頻度は極めて稀になったものの、中南部(台南や雲林、嘉義など)の農村地域や伝統的な集落では、現在も高齢世代を中心に風習が存続しています。

一方で、冥婚に対する現地の若者の受け止め方は大きく変容しています。かつては畏怖とタブーの対象だった冥婚は、近年ではサブカルチャーやエンターテインメントの題材として再解釈されるケースが増加しました。

その代表例が、台湾で歴代興行収入記録を塗り替え、日本を含む世界的な配信で大ヒットを記録した映画『僕と幽霊が家族になった件(原題:關於我和鬼變成家人の那件事)』です。警察官の主人公が捜査中に誤って赤い封筒を拾ってしまい、亡くなった同性愛者の青年と冥婚を結ばされる羽目になるというアクションコメディで、伝統的な冥婚のモチーフに現代のLGBTQ+や家族愛のテーマを融合させて大きな話題を呼びました。

伝統的な民俗信仰としての厳粛さを保ちつつも、過度なオカルト的恐怖から「台湾固有の文化遺産・ストーリー」として捉え直す動きが広がっています。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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