巨大組織の闇と実在モデルの真相『沈まぬ太陽』が叫ぶ正義とは
大企業の不条理と戦う個人の孤独。小説『沈まぬ太陽』の物語は、国家を背負うほどのナショナル・フラッグ・キャリアの中で繰り広げられる。主人公・恩地元(おんち はじめ)は、労働組合の委員長として社員の労働環境改善と安全確保のために立ち上がった。だが、その愚直なまでの正義感は、経営陣にとって疎ましい存在でしかなかった。
カラチ、テヘラン、ナイロビ。アフリカの過酷な僻地へと次々に命じられる不当な人事異動。見せしめのような報復人事によって、恩地の生活と家族の関係はジワジワと蝕まれていく。それでも彼は決して組織にひざまずかなかった。信念を売ることを拒み続けた男の生き様は、組織の歪みに悩む全ビジネスパーソンの胸を熱く焦がす。
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