あたごのまつはなぜ旨い?伯楽星との違いと「ささら」の評判を追う
宮城県の老舗蔵元である新澤醸造店の原点ともいえる銘柄が「あたごのまつ(愛宕の松)」です。創業は1873年(明治6年)、宮城県大崎市三本木で産声を上げ、古くから地元宮城の晩酌を支え続けてきました。
転機が訪れたのは、現蔵元である新澤巖展氏が2000年代初頭に弱冠20代で杜氏に就任した時期でした。「食事の邪魔をせず、杯を重ねるごとに美味しさが増す酒」を目指し、全国に先駆けて「究極の食中酒」という明確な醸造コンセプトを提唱。糖度やアミノ酸の数値を徹底的にコントロールする革新的な酒造りへと舵を切りました。
2011年の東日本大震災で大崎市の蔵が全壊する甚大な被害を受けましたが、蔵元と蔵人たちは不屈の闘志で宮城県川崎町(蔵王連峰の麓)へ製造拠点を移転。澄み切った清冽な伏流水と最新鋭の設備、そして蔵人の緻密なデータ管理が融合したことで、現在のあたごのまつはかつてないほどの透明感と精密な味わいを実現しています。
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