宮廷服アビアラフランセーズ解剖!現代モードを革新する美の遺産
衣服の内部に秘められた構造美こそ、この装束の真骨頂である。アビと呼ばれる上着は、背中の中央と脇に深いプリーツが畳み込まれ、裾に向かって劇的に広がるフレアシルエットを描く。この独特の立体裁断は、腰に佩用するサーベルの邪魔にならない機能性を担保しつつ、貴族的な優雅さを際立たせる計算が生み出したものだ。
構造は時代とともに劇的な変化を遂げた。18世紀初頭の重厚で広がりの大きなカッティングから、世紀末にかけて細身で直線的なラインへと移行。ジレの丈は短くなり、アビのフロントラインは後ろへと流れるようにカーブを描くスワローテールへと変化していった。胸元を突き出し、背筋をピンと伸ばさなければ美しく着こなせないこの仕立ては、宮廷人の立ち居振る舞いそのものを調教する規律として機能していたのである。
タグ:
https://aitraining.bnsf.com/pqckzjue/6056932/