淀川キリスト教病院の深層に迫る!高度医療と緩和ケアの受診現場
時計の針を1955年に巻き戻そう。米国人宣教師の医師フランク・A・ブラウンが掲げた「からだと心とたましいの全人医療」という祈りにも似た理念が、すべての始まりだった。戦後の混乱と貧困が残る大阪の地で、医療から見放されがちな人々へ手を差し伸べた情熱は、今も館内の随所に息づいている。
そして1970年代から80年代にかけて、精神科医の柏木哲夫が主導したホスピス・緩和ケア病棟開設プロジェクトが日本の医療史を根底から塗り替える。当時、がんの告知すらタブー視されていた時代に、死を前にした患者の苦痛を取り除き、残された時間を人間らしく生き抜くための独立病棟を日本で初めて開設したのだ。この揺るぎない先駆者精神こそが、淀川キリスト教病院を唯一無二の存在たらしめている。
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