フジテレビ本社ビルの現在|売却移転の噂と球体展望室の2026年動向
お台場のウォーターフロントに聳え立つフジテレビ本社ビルの正式名称は「FCGビル(Fuji Sankei Communications Group Building)」。1996年6月に竣工し、翌1997年3月10日に旧拠点の新宿区河田町から全面移転しました。手がけたのは、代々木第一体育館や東京都庁舎の設計で世界に名を馳せた建築界の巨星・丹下健三です。
計画当時、バブル期の余波とともに投じられたフジテレビ本社ビルの建設費は、設備費などを含め総額約1300億円にのぼります。建物の最大の特徴は、格子状の巨大なフレームで構成された2棟(メディアタワー・オフィスタワー)を、空中に架け渡された4本の連絡ブリッジで連結したグリッドモビリティ設計にあります。単なる装飾ではなく、大地震が発生した際にお互いのタワーが揺れを打ち消し合って減衰させる高度な免震・制震思想が組み込まれています。
そして視線を奪うのが、地上約100メートルの空間に浮かぶ直径32メートルの巨大球体。重さ約1200トンにも及ぶこのチタン構造体は、地上で組み立てられた後に油圧ジャッキを用いて3日間かけて吊り上げるという、当時としては前代未聞の「パンタグラフリフトアップ工法」で据え付けられました。災害時にも放送機能を寸断させない強固な自家発電設備や独立した通信インフラを備えた、まさに24時間止まらない情報発信の要塞といえます。
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